在宅ワーク用オフィスチェアの選び方|長時間作業の負担を減らす基準

本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。
この記事の内容
本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。
この記事でわかること
- 価格帯ではなく「体に合うか」で椅子を選ぶための4つの基準
- 座面の高さと奥行きを、実際に測って決める手順
- メッシュ・ファブリック・レザー、それぞれが向いている使い方
- 今の椅子のまま座り心地を整える、買い替え以外の選択肢
椅子選びで迷うのは、比べる軸がないから
在宅ワークを始めてしばらくすると、多くの人が椅子に行き着きます。作業時間のほとんどを預けている道具なのに、ダイニングチェアのまま何年も過ごしている、というのはよくある話です。
ただ、いざ探し始めると製品数が多すぎて決められません。理由ははっきりしていて、比較する軸を持たないまま価格順に眺めているからです。椅子は家電と違い、性能の数値が高いほど自分に合うとは限りません。同じ製品でも、身長と机の高さが違えば座り心地は変わります。
そこでこの記事では、体格と机に対して合っているかを確かめる順番で整理します。長時間座ることによる負担は、椅子そのものの価格よりも、姿勢が保てているかどうかに左右されるためです。
椅子で迷ったら、価格帯を上げる前に座面の高さを合わせるほうが先です。足裏全体が床につく高さに調整するだけで、夕方の姿勢の崩れ方が変わってきます。まず合わせる、それから選ぶ、の順番が近道です。
基準1|座面の高さと奥行き
椅子選びで最初に確認すべきは、座ったときに足裏全体が床につくかどうかです。ここが合っていないと、ほかの機能がどれだけ充実していても姿勢が安定しません。
高さは「机の天板」から逆算する
一般的な事務机の天板高は70cm前後で、日本人の平均的な体格に対してはやや高めに設計されています。椅子の高さを机に合わせると、今度は足が浮きます。そのため順序としては、まず足裏が床につく高さに椅子を合わせ、机との差はあとから埋めるのが正解です。
目安は、座ったときに膝が90度前後、太ももが床とほぼ平行になる位置です。この状態で肘を曲げて天板に手を置いたとき、肩が上がってしまうなら机が高すぎます。天板の高さを変えられない場合は、キーボードの位置を下げるか、後述するフットレストで足元を作ります。
奥行きは「拳ひとつ」を残す
座面が深すぎると、背もたれに背中をつけたときに膝の裏が座面の角に当たります。逆に浅すぎると太ももが支えられません。背中を背もたれにつけた状態で、膝の裏と座面の先端のあいだに拳がひとつ入るくらいが基準です。
体格に対して座面が大きい椅子は、それだけで浅く座る癖がつきます。座面幅と奥行きの数値は製品ページに必ず記載があるので、今使っている椅子を実測して比べてみてください。
基準2|背もたれとランバーサポート
背もたれの役割は、腰のカーブを保つことです。人の背骨は横から見るとゆるやかなS字を描いていて、これが崩れて背中が丸まると、上半身の重さが一点に集まります。長時間作業での負担の軽減を期待するなら、この形を保てるかどうかが要になります。
見るポイントは3つあります。
- ランバーサポートの位置が調整できるか:腰のくびれの高さは人によって違います。上下に動かせる製品なら、体格が変わっても合わせ直せます。
- 背もたれの高さ:頭まで支えるハイバックか、肩甲骨あたりまでのミドルバックか。休憩時に頭を預けたいならハイバック、圧迫感を避けたいならミドルバックが向きます。
- リクライニングの角度と固定:後傾で作業する時間が長い人ほど、角度を任意の位置で止められる機能が効いてきます。
正直なところ、ランバーサポートが固定式でも、位置がたまたま合っていれば問題はありません。調整機構はあくまで「合わせられる保険」だと考えると、選択肢が広がります。
基準3|アームレスト(肘掛け)
肘掛けは、あるかないかより高さが合うかどうかで評価してください。肩の力を抜いて肘を置いたとき、天板とほぼ同じ高さになるのが理想です。高すぎれば肩がすくみ、低すぎれば体が傾きます。
在宅ワークで作業内容が幅広い人には、上下に加えて前後・左右・角度が動くタイプが便利です。キーボードを打つときと、ペンでメモを取るとき、肘を置きたい位置は違います。一方、机の下に椅子を完全に収めたい場合は、可動域より「肘掛けが天板に当たらない高さまで下がるか」を先に確認してください。
肘掛けが不要という判断もあります。机の下にすっきり収めたい、あるいは肘を置く姿勢で作業しない人にとっては、肘なしのモデルのほうが取り回しは楽です。
基準4|素材で変わる、座り続けたときの差
短時間ならどれも快適に感じますが、差が出るのは数時間座り続けたあとです。
メッシュ
背中に熱がこもりにくく、体温が上がりやすい人や、夏場に長時間座る環境に向きます。張りの強さで座り心地が決まるため、たるみのある安価なものは体が沈みすぎることがあります。在宅ワーク用として最初の1脚に選ばれることが多い定番です。
ファブリック
適度な弾力があり、冷える季節でも座面が冷たくなりません。デスク周りを木目や布地でまとめている部屋には、質感の面でもなじみます。飲み物をこぼしたときの手入れは、メッシュやレザーより手間がかかります。
レザー・合成皮革
見た目の落ち着きは随一で、拭き取りが簡単です。ただし通気性は劣るため、長時間座ると蒸れを感じる人もいます。エアコンの効いた部屋で使うか、季節ごとに座面シートを併用するのが現実的です。
素材で迷ったら、自分が部屋の温度をどう管理しているかで決めると外しにくいです。空調を強くしない部屋で長時間座るなら通気性、冬に底冷えする部屋ならクッション性を優先すると失敗しにくくなります。
タイプ別|どれを選べばいいか
在宅ワークが中心なら、まずメッシュチェア
一日の大半をデスクで過ごすなら、通気性と調整機構のバランスが取れたメッシュタイプが扱いやすい選択です。座面高・ランバーサポート・アームレストの3点が調整できる製品を選んでおくと、机や体格が変わっても長く使えます。
価格を抑えつつ腰の支えを確保したい場合は、事務椅子として実績のあるモデルが候補になります。オフィス家具メーカーの定番機種は、レビュー件数が多く座り心地の評価を確かめやすいのも利点です。
オフィスコム チャットチェア(メッシュ・肘なし・ダブルランバーサポート)
- 通気性の高いメッシュ素材
- 腰を2点で支えるダブルランバーサポート
- オフィス家具大手の定番シリーズ・累計27万脚の販売実績
楽天レビュー ★4.43・1043件(掲載時点)
価格・在庫はリンク先でご確認ください
後傾姿勢や休憩を重視するなら、ゲーミングチェア
ゲーミングチェアはリクライニングの倒れ幅が大きく、ヘッドレストとクッションが最初から付属しているものが多いタイプです。作業と休憩を同じ椅子で切り替えたい人には合います。反面、サイズが大きめで部屋の中での存在感が強く、ミニマルなデスク環境を目指す場合は色と形を慎重に選ぶ必要があります。
GTPLAYER ゲーミングチェア GT002(リクライニング・オットマン付)
- リクライニング機能とオットマン付き
- 作業と休憩を同じ椅子で切り替えられるタイプ
- 楽天ランキング4連冠の定番ブランド
楽天レビュー ★4.58・1771件(掲載時点)
価格・在庫はリンク先でご確認ください
買い替えない、という選択肢
今の椅子が体格に大きく外れていないなら、足りない部分だけを補う方が費用対効果は高いです。腰の支えが足りなければランバーサポートクッション、足が浮くならフットレスト、座面が硬ければ厚みのある座布団型のクッション。どれも椅子本体より手軽に試せます。
とくに足元は見落とされがちですが、足裏が安定するだけで骨盤が立ちやすくなり、姿勢の保ちやすさが変わります。机の高さを下げられない在宅環境では、椅子を買い替えるより先に試す価値があります。
サンワダイレクト ランバーサポート 150-SNCCS2(高さ調整式)
- 高さ調整式で椅子に合わせて位置を変えられる
- オフィスチェアでの使用を想定した設計
- サンワサプライのメーカー直販品
楽天レビュー ★4.35・159件(掲載時点)
価格・在庫はリンク先でご確認ください
MYGEAR フットレスト プレミアム(デスクワーク用足枕)
- デスクワーク用に設計されたフットレスト
- 足が床に届きにくい環境の足元対策に使える
- 椅子の買い替えより手軽に試せる補助アイテム
楽天レビュー ★4.62・402件(掲載時点)
価格・在庫はリンク先でご確認ください
椅子を替える前に、机とモニターも確認する
椅子だけを良くしても、机とモニターの高さが合っていなければ姿勢は元に戻ります。確認する順番は、足元、肘、視線の3つです。
- 足元:足裏が床またはフットレストに全面で接しているか
- 肘:肩を下ろした状態で、肘の角度が90度前後で天板に届くか
- 視線:モニターの上端が目線とほぼ同じか、やや下にあるか
3番目が合っていないと、首だけが前に出た姿勢になります。モニターの高さは台やアームで調整できるので、椅子より先に直したほうが効くこともあります。具体的な合わせ方はモニターアームの選び方で解説しています。
デスク全体の配置から見直す場合は、在宅ワークのデスクレイアウト完全ガイドが起点になります。座る時間そのものを分割したい人は、スタンディングデスクは必要かもあわせて読んでみてください。
よくある質問
高い椅子ほど体に良いのでしょうか?
価格は素材の質や調整機構の数に比例しますが、体に合うかどうかとは別の話です。座面高が体格に合っていない高価格帯の椅子より、しっかり合わせた中価格帯の椅子のほうが、長時間座ったときの負担は少なくなります。まず自分の体格に対する適合を確かめ、そのうえで予算の範囲で調整機構が多いものを選ぶ、という順番が失敗しにくいです。
ゲーミングチェアは在宅ワークに向いていますか?
向いている人と、そうでない人がいます。リクライニングを深く倒して休憩を挟みたい、ヘッドレストが最初から欲しい、という使い方には合います。一方で、サイズが大きく机の下に収まりにくいこと、色や形が主張しやすいことは事前に確認してください。部屋の見た目を静かにまとめたい場合は、落ち着いた配色のモデルを選ぶか、メッシュチェアを検討するほうが結果に近づきます。
座っていると腰が気になります。椅子を替えれば良くなりますか?
椅子は姿勢を保ちやすくする道具であって、症状そのものへの対処ではありません。座面高や背もたれが合っていない場合は、合わせ直すことで負担の軽減が期待できますが、痛みが続く場合は道具の話としてではなく、医療機関に相談してください。作業の合間に立ち上がる時間を挟むことも、椅子の性能とは別に効いてきます。
中古のオフィスチェアはどうでしょうか?
名の知れたモデルを手頃に手に入れられる点は魅力です。確認したいのは、ガスシリンダーの状態(座面が沈まないか)、座面クッションのへたり、可動部のがたつきの3点になります。この3つが問題なければ、長く使える選択肢です。写真だけで判断せず、保証や返品の条件が明記されている出品を選んでください。
まとめ|合わせてから、選ぶ
椅子選びの要点を整理します。
- 足裏が床につく高さが最優先:机に合わせるのではなく、体に合わせてから机を調整する
- 座面の奥行きは拳ひとつ:深すぎる椅子は浅く座る癖につながる
- 背もたれは腰のカーブを保てるか:調整できるほど長く使えるが、合っていれば固定式でも問題ない
- アームレストは天板と同じ高さに:可動域より、まず高さが合うか
- 買い替え以外の手も残す:クッションとフットレストで足りることもある
長時間作業の負担を左右するのは、椅子の等級ではなく、体・椅子・机の3つが噛み合っているかどうかです。今日できることとして、まず座った状態で足裏と肘の位置を確かめてみてください。そこがずれていれば、どんな椅子でも本来の性能は出ません。
椅子を買い替えるより先に、足元に台を入れて高さを揃えるほうが、変化を感じやすいことがあります。買う前に一度、今の椅子で合わせきってみるのをおすすめします。